はーい、皆さんこんちには!!今日の私はなんと氷帝ではなく、何故か立海のマネージャーをしています
え、なんでだって?そんなの私が聞きたいぐらいですから!
平凡な日々
〜気になる理由〜
とりあえず、ここまでの経緯を説明するのならば幸村さんに脅迫お願いされて、断れなかったので(私の弱虫!)
私はこうして立海でマネージャーの仕事をしている
どこの学校でも美形ばかりがいる部活はそうなのか、テニスコートの周りには女子がへばりついていて、正直恐い
まぁ、氷帝ほどではないから何だか気にしなくても良いかなぁなんて思っているけど普通に考えてみれば、
こんなに女子がテニスコートの周りをかこっているのはおかしな事だ
「(それをおかしくないと考えるようになったのは私の感覚が人とずれつつあるからだろうか)」
そんな事を考えながら、たった今つくり終わったドリンクをレギュラーが練習している方のコートへと運ぶ
そして、私の予想通りレギュラーのコートへと近付くにつれて女子の視線はより一層厳しいものへと変わっていった(恐すぎて泣きそうだぜ!)
ちらほらと聞こえてくる罵倒に耳をすまして見れば、どうやらなぜ他校生の私がマネージャーをしているのかという内容が多い
・・・うん、それは私の方が聞きたいぐらいなんだよね
立海でも探せばレギュラーに興味の無い人なんて星の数・・はいないと思うけど1人か2人くらいいると思うんだ
そんな人たちはレギュラーと関わりたくないって思っているからレギュラーの人は存在に気付いてないだけのことだと思うんだよね
あ、なんでそんなに具体的に分かるのかって?そりゃ、私がそうだったからに決まってるじゃん
「、重そうだな。一緒に持とう」
「あ、柳さん。ありがとうございます」
いつの間にか近くにいた柳さん。この人はデータをとること以外に関しては良い人だし、常識にある人だ
現に今だって、私が重たいと思いながら持っていたドリンクを一緒に持っていてくれる(あぁ、優しい人だな!)
そう言えば、柳さんぐらいの人だったらこの学校の生徒のすべてのデータを持ってそうな気がするんだけど、
その中にマネージャーピッタリの女の子(もしくは男の子)はいなかったのだろうか。気になった、私は早速柳さんに聞いた。
「柳さん、この学校にマネージャーにピッタリな人とかいなかったんですか?」
「どうしたんだ、急に?」
「いやぁ、(流石に私がやりたくないからですなんていえない!)」
「そうか、はマネージャーの仕事をやりたくなかったのか」
「えぇ?!そ、そんなことありませんよ!!」
「うそつきんしゃい。顔に書いてあるぜよ」
「えぇ、そんなことないですって!!・・・・・って、仁王さん?!気配消して近付かないでくださいよ!!」
「別に気配なんて消しとらんよ」
「(う、嘘だ・・・!!)」
なんだよ、本当この部活にまともな奴がいねぇんじゃねぇの?なんて考えていれば、すぐにレギュラーがいるコートまでついた
近くのベンチにドリンクを置き、一緒に運んでくれた柳さんにお礼を言う。
仁王さんは仁王さんで、さっさとドリンクをとってどこかに行ってくれたら良いものを
ドリンクをとることもせず、私の近くで立ったままだった(何故か柳さんも)
ちらほらと寄ってくるレギュラー。そして、だんだんと大きくなる私への罵倒。思わずため息がこぼれた。
「あ、!ドリンクくれ!」
「はい、どうぞ」
まるで餌を貰いに来た犬の様に寄って来た丸井さんにドリンクを渡す。
私の横でさりげなく仁王さんが「犬みたいじゃのぉ」なんて言うから思わず噴出しそうになった
いや、仁王さんと同じことを思ったって言うのはかなり嫌だったんだけど、本当に丸井さんは犬みたいだったのだ(尻尾が見える気がするよ!)
「それで、さっきの話なのだが」
「わ、私は別にここのマネージャーの仕事したくないって思ってるわけじゃありませんからね!」
「(・・・・)それは分かった。」
「あれ、2人とも何の話?」
「俺も混ぜてくださいっス!」
「すみませんさん、ドリンクいただけますか?」
「あ、柳生さん!どうぞ」
「ありがとうございます」
「悪ぃ、こっちも頼む!」
「ジャッカルは自分でとれば良いだろぃ」
「(なんで、俺だけ?!)」
わらわらと私をかこむ立海レギュラー陣。あぁ、女子の視線が恐いよぉ!!なんて思っていれば、幸村さんが何故かこちらを見て微笑んだ
その瞬間、背中に悪寒がはしる。もちろん、それは他のレギュラーにも伝わってみたいで、みんなの顔が一気に青ざめた気がした
「ふふ、はあんな女子の視線気にする事はないからね」
「(女子の皆様、ご愁傷様でございます・・・)」
「お前ら、何をやっとる!!今は部活中だぞ!」
いきなりの怒鳴り声に思わず肩がビクッとなってしまった。声のした方を見れば、そこには真田さんが立っていた
うんうん、いきなりの声に驚いたけど、これが本来の部活のスタイルだよね(氷帝じゃ、しゃべっていても誰も止める人がいないからなぁ)
だけど、幸村さんは先ほどテニスコートの周りにいる女子に向けた微笑を真田さんにもむけた
「今は休憩中だよ、真田?」
「そ、そうか。なら良いんだが」
「(どんまいです、真田さん)」
少しだけ、可哀想な真田さんの扱いに思わず涙がでそうになった。って言うか、そういえば私の柳さんに対する質問はどこにいったんだろう
レギュラーが集まってきたから忘れていたけど、と思いながら柳さんのほうを見上げる
私の視線に気付いたのか柳さんは再び口を開いた
「確か、マネージャーに最適な人材がこの学校にいないかって話だったかな?」
「そうです!!べ、別にマネージャーの仕事は嫌じゃないんですが、この学校に他に頼める人なんていなかったんですか?」
「まぁ、さがせばいるんじゃないかな?」
「えぇぇ?!」
「これだけのマンモス校だからのぉ。おらん方がおかしいじゃろ?」
「それもそうだぜぃ!」
「(いやいや、なら私じゃなくてその人たちにマネージャーの仕事頼んでくださいよ!)」
「いや、ほらだったらマネージャーの仕事もしっかり理解してるし」
「・・・・私、今声出してないんですけど」
「、気にしたら負けだぜぃ」
「さん、人間踏み込んではいけないところがあるものなんですよ」
「・・・・!!」
眼鏡をキラリと光らせて柳生さんがあたかも私に言い聞かせるかのように言った
一体、テニス部に読心術のできる奴は何人いるのだろうか(・・・考えたらたくさんいる気がしてきたんだけど)
だけど、幸村さんが言う事も分かるような気がする。確かにマネージャーの仕事は結構大変だし、初心者には難しいかもしれない
・・・・いや、でもだからって何で私なんだよ!!私だって、こう見えて暇じゃないんだよ!
「ま、落ち着けよ。俺らはお前がこうしてマネージャーの仕事をしてくれて助かってるんだぜ?」
「ジャッカルさん・・・・!!(貴方はやっぱり私の癒しです)」
「そうだぞ。実際に部員のやる気もいつもより1.13倍くらい増加している」
「それって結局、微妙じゃないですか!!」
「おう、さすがツッコミ担当!早いツッコミだな」
「切原は黙れ。この赤目が」
「・・・・(俺って先輩達にもイジられて、何この扱い)」
「ほら、赤也落ち込みなさんなって。実際、そうなんじゃから」
「仁王先輩、それって慰めになってないっス!」
少しだけ哀れで可哀想な切原一瞥し、私はため息を吐いた。あと少しでここからも解放される
そう思うことでどうにか頑張れているが実際もう帰りたくてたまらない。むしろ、帰らせて
そんな事、恐くてとても声に出すことなんて叶わないけれど
「なぁ、!」
「何、切原?(何だか嫌な予感がするんだけど)」
「部活終わったら、ファミレス行こうぜ!」
予感どおりか、こんちくしょー!!
では、皆さんここで問題です。以前、氷帝のメンバーのファミレスに行ったときはその場にいた沢山の女の子(ウェイトレス含む)にすっごくにらまれました
理由は言わなくても分かると思いますが(もちろん、私のその時の心情も)そ
れでは、今回切原が言ったようにもしも立海メンバーのファミレスに行ったとします
さて、どうなるでしょう?
「嫌だ、絶対嫌だ!!」
「何だよ、別に良いだろぃ」
「流石にそこまで嫌がられると私どもも傷つくんですが」
「(や、柳生さん・・・!!)」
柳生さんの言葉に少し胸が痛んだ。いや、だけど私は行きたくないものは行きたくない
むしろ柳生さんは私が柳生さんにこんな風に言われれば行くということを分かって行ってるんじゃないだろうか(あぁ、柳生さんまで疑ってしまうとは
「え、嫌なの?俺らと行きたくないの?」
ニッコリと微笑む幸村さん。これは有無を言わさずも連れて行かれそうな気がするんですけど、
それに何故か私の肩を誰かが掴んでいるんですよね?誰が肩を掴んでいるのかと思えば、何とも予想通りと言うか
さすが立海の忍足先輩だと言うか、やっぱり仁王さんだった。うっすらと微笑んでいる姿が本当に憎たらしくてたまらない
「そ、そんな事はないんで「ー!!」」
いつもなら悪魔の声だと思う奴の声が、こんな時はまるで神の声のように感じられるから何とも不思議だ
だけど、この登場は感謝しなければならない。
そう、奴が来たのだ。吾郎が
一応、ここは立海で、立海と言う事は神奈川のはずなのだけど、それでも吾郎はかまわず青学のセーラーを着てやって来た
まぁ、色々ツッコミたいことは多数あるのだけどここはスルーだ。だって、吾郎が来たのならファミレスにも行かなくて済むはずなのだから
「あ、吾郎先輩じゃないっスか」
「ふふ、お姫様の奪還と言ったところかな?」
「その可能性は100パーセントだ」
「ずいぶん、タイミングの良い登場だのぉ」
少しだけ幸村さんの言葉に鳥肌が走る(私がお姫様なんて正直、キモイ!寒い!)
吾郎は笑顔で私の方まで来ると、立海メンバーに言った
「悪いけどはこの後、予定があるから。幸村くん、ファミレスはまた今度ってことで」
「予定があるなら仕方がないね。じゃあ、今度ファミレスに行く時は吾郎もいっしょに」
「もちろんだよ」
なんだか体が急に氷点下のところまできてしまったんじゃないかと思うぐらい冷たくなった
現にジャッカルさんは少し顔が青ざめている。先ほどから一言も話していない真田さんも視線をずらしていた
「じゃあ、今度絶対行きましょうね!」
「あぁ、そうだね切原くん。じゃあ、もうは連れて帰るから」
吾郎の言葉に私はハァと、ため息をついて少しだけ幸せな気分になった。やっと帰ることが出来る
テニスコートの周りの女子の視線はまだ厳しいものだけど、ここからもう離れるのだから関係ない
私は幸せな気分のまま、ジャージから制服に着替えに、その場にみんなを残して荷物のおいてある更衣室まで行った
「に手を出したら容赦しないからね?」
微笑む吾郎に、顔を青くする人複数。そしてそれを微笑み返す人、2人、データを取る人1人
こうして、私は立海での臨時マネージャーの仕事を終えた。
→八月朔日サマリクエストで、立海がからんでいるギャグ夢だったんですが・・・・まぁ、いつものとおり微妙のできに(激笑顔)
本当は吾郎と立海メンバーは仲が良いですよ!!だけど、今回はちと妹に手を出す奴はゆるさないZEみたいな感じで。次はみんなで仲良くする話が書きたいです。
(2007・10・11)