私ね、ボスが肝試しするって言った時すごく楽しみにしてたんだよ。確かに恐いけど、なかなかマフィアって忙しいからこういう事しないし、って言うかボスが
チキン★だからこういう事いつもならしないんだ。だけど今回はリボーンくんがボスに言ってくれたらしくて、急遽肝試しをする事になったらしいんだよね。それが嬉しくて嬉しくてたまらなかったのはしょうがないことなんだよ?なのね、本当私が思っても見なかった人が目の前にいることに、私は驚きを隠せないし、ぶっちゃけかえって欲しいと思ったりもするんだ。













現在P.M11:00  墓地(in日本)















「ねぇ、獄寺、私さ楽しみにしてたんだよ」





「・・・諦めろ」





「何、僕がいるのに文句でもあるの?」









あぁ、あるさ!!って言えたらどんなにスッキリするかな。かなりスッキリする事間違いなしだと思うけど、その前に私の命がなくなっちゃうからそんな事できないや。マフィアだからいつでも自分の命に危険があるけど、仲間に殺されるのは嫌だなー。まぁ、コイツが私のこと仲間と思っているかは知らないけどね。それにしても、なんでこの男がいるんだよね?ねぇ、なんで知ってる獄寺?「俺が知ってるわけねぇだろ」・・・あー、うん。それは分かってたるんだけど、さすがに信じられないじゃん。あの恭弥が肝試しなんて参加するなんて。ほら見てみなよ、あのボスの顔。かなりおどろいちゃってるよね。って言うか、驚いてないのリボーンくんだけじゃない。あぁ、笹川は何も考えてないみたいだから、驚いてないみたいだけどね。













「と、とりあえず二人一組になろうか」















ボスがそう言うと、獄寺が真っ先に「10代目、俺と組みましょう」なんて言っていた。あれー、おかしいな。獄寺に耳と尻尾が見えるような気がするー。何て思いながら、眺めておけば、私はいつの間にか恭弥と組んでいた。最悪だねー。もう、ちょっとした現実逃避したいよねー。いや、もうしてるって言えばしてるけどね!!(ビバ、現実逃避★)だって、恭弥となんて肝試しどころじゃないじゃん。幽霊より恭弥の方がよっぽど恐い。だって、幽霊はトンファーで殴ったりしないからね。






















そんなこんなでいつの間にか私と恭弥の順番が回ってきた。リボーンくんの話によれば、何も仕掛けはないはずなんだけど先に行ったボスの叫び声なんかが聞こえてきた。ボス、恐がりだからなー。まぁ、そこが可愛かったりするんだけど。ボスもこの私の横にいるやつに可愛さを分けてやればいいのにねぇ?・・・あ、ごめん自分で言ってなんだけど少しだけ想像したら鳥肌たってきちゃった。恭弥が幽霊見て叫んだりしたら、私はその光景を見て泣き叫ぶと思うよ。











「こんなくだらない事をして何が楽しいんだか」






「なら、恭弥は参加しなかったら良かったじゃん」







「・・・・」














あぁ、分かった、こいつ屋敷で一人ぼっちが寂しかったんだな。確かに小さい頃(とは言っても本当に小さい頃だけど)は、よく私の後をついて回っていたな。懐かしいなー。あの頃の恭弥は本当に可愛かったのに、どうやったこんな可愛げのない子に育つんだろう。あはは、さすがのちゃんもびっくりだよー・・・・この年でちゃんはなしだな。うん、はっきり言って気持ち悪いや、私。














「恭弥がいると幽霊なんて恐くないよね」








の場合、僕がいなくても恐いものなんてないだろ」







「いやいや、私にも恐いものがあるよ」







「・・・・なに?」















恭弥が少しだけ驚いたような顔で私の方を見てきた。お前、一体私のことなんだと思ってたんだよ?!とは、言っても私の恐いものは誰でもないこの目の前にいる恭弥だ。コイツの幼馴染としてもう何年間とは言わず、生まれた時から一緒にいるような気がするけどコイツ以上に恐いものはないと思う。別に恭弥が誰彼構わず殴ったりするところや、私に暴力を振るうんじゃないかと思って恐いわけじゃない。恭弥がいつか自分の目の前から消えてしまうのではないかと思うと、とても恐くなるのだ。このマフィアの世界でいつ死ぬかも分からない中で、私はいつもその恐怖に怯えている。













「まぁ、人間恐いものなんていくらでもあるでしょ」







「ふーん、にはそんなものとは無縁だと思ってたんだけどね」












あはは、恭弥ぶっ飛ばすぞー?











「できるものなら」











そう言って、トンファーを出した恭弥にさすがの私も喧嘩を売るなんて馬鹿なことはしなかった。守護者の中で最強と呼ばれる彼に私が勝てるわけがないのだ。そう、彼は私より遥かに強い。恭弥の命の心配をするより自分の命の心配をしている方がよっぽど利口なことだと自分でも分かってるのだ。けれど、自分の命より彼の命を第一に考えて行動する自分がいるのだから笑える。














「いや、やっぱり止めておきます。私は恭弥には敵いません」











「分かってるなら良いんだけどね」












そう、恭弥に敵いもしないのに守りたいなんて考えている私。ねぇ、恭弥は私が貴方を守りたいなんて知ったらどうするんだろうね?いつもの様には馬鹿だと罵る?私の質問は口に出されることになく消えていった。









「恭弥には恐いものはないの?」







はどう思う?」







「天下の雲雀恭弥様に恐いものなんてないでしょう」







「いや、僕にもあるよ恐いもの」














思っても見なかった恭弥の言葉に私は思わず、驚く。この男、前髪を短く切りすぎて可笑しくなったんだろうかとさえ思ってしまった。だって、あの恭弥に恐いものがあるなんて信じられない。ほら、獄寺が山本の事褒めるぐらい信じられない事だよ。あぁ、想像しただけて鳥肌ものだ。獄寺が笑顔で山本を褒めるなんて、想像したくない(ならしなければ良いとは思わない。人間は好奇心にあふれる生き物なのだ)






「では、恭弥の恐いものはなんでしょう」

























を失うことだよ」



















あぁ、神様















どうか私に









この人を守る力を






















































→場所が墓地なので生と死について考えるヒロインみたいな設定です。はい、分かってます、意味分かりませんよね(激笑顔)朽木小雪サマリクエストで幼なじみの甘ギャグの肝試し!で10年後守護者と・・・あれ、リクエストに応えてなくない?設定もほぼいかせてなくない?意味が分からない小説になっちゃったよぉぉぉぉ!!すみません、なんだか管理人の趣味色に染まってしまいました。私こういう、小説大好きなんです(真面目)苦情はいつもの様に拍手からたくさん受け付けております(土下座)





(2007・08・26)