あぁ、今思い出せば、君とであったのは10年以上前だったけ。君は忘れてしまったかもしれないけれど、僕は今でも鮮明に覚えてるんだよ。並盛中で風紀委員長をしていた僕と、風紀委員をしていた君 があの応接室で運命的な出会いをしたのは。だけど、僕は今、その場所からずっと遠いイタリアにいる。君は今、日本のどこかで幸せになっているんだろうか。そんな、もしも幸せになっていなかったら僕 はどうしよう。もしかしたら、君の彼氏(結婚していたら夫からか)からさらって行ってしまうかもしれない。いや、僕は君にどんな相手がいたとしてもさらって行ってしまうだろう。あの時、君に何も言わずに イタリアに来てしまった僕に君が何を思っていたとしも、君を幸せに出来るのは僕しかいないんだから。それに、僕は君なしでは、生きていけないってことを自覚してしまったんだ。結局は、君の幸せのた めなんかじゃなくて、僕のために君をさらってしまうんだろう。
















・・・」














あぁ、名前を囁くだけで君との思い出がよみがえって来るようだ。あの時の僕は子供で、君にそっけない態度しかとれなかったけど、僕は君を愛していたんだ。あの思いは今でも変わりない。好き、じゃな い。愛してるんだ。この思いは少し重いような気がするけど、それだけ君は僕にとって大きい存在だったんだ。こんな我侭な僕を君は許してくれるだろうか。あの時の様に僕に優しく微笑んでくれるだろう か。不安で押しつぶされそうになるなんて、君はそんなこと思ったりしないだろう。だけど、僕は君が思っている以上に脆くて弱くて、君がいなければ存在する理由なんてないってぐらい、ちっぽけな存在なんだよ、


































この街のどこかに君がいるなんて確証はないけれど、僕は君に会うためにここに戻ってきたんだ。もう、僕は君を離すつもりはない。これからは、僕の傍で微笑んでいて欲しいから。君を守る為に離れた なんて言ったら、ただの言い訳になるかもしれないけれど、あの時の僕は君を守るためには弱すぎたんだ。だけど、今の僕はもう君を守れないなんてことはない。僕は君を守るために、君と再び笑い合 える為に強くなったと言っても過言じゃないんだよ。・・・・




























「久しぶりだな・・・・並盛」








僕は君に会うために










雲雀さん登場記念!!
(2007・07・10)