「うわー、なんかこの面子で喫茶店って不思議を通り越して逆になんかもう奇跡に近い感じがするよね」

「ちょ、。いや、本当なんでこの面子?!可笑しい、絶対に可笑しいって!」

「う゛お゛ぉい!!に呼ばれて来てみたら何でこいつらも一緒にいるんだぁ?!絶対この面子は可笑しいだろぉ!」

「……めんどい。って、何この面子。可笑しい」
「いやいや、3人ともさっきから面子が可笑しいしか言ってないから!えっと、今日はですね。苦労人が集まって愚痴大会をして欲しいというリクエストほしがあったので、早速やってみることにしました!」
「ほしって口で言うのはのキャラじゃないから!むしろ、ちゃんと☆で表記しようよ!
「うっさいよ、ツナ!」
「そんな理由で俺は呼ばれたのか?お前、俺が暗殺部隊ってこと絶対忘れてんだろぉ?!

「俺も骸様や犬達の世話……晩御飯作らないといけないから忙しいんだけど」
「今、世話って言いそうになってたのは私の聞き間違い?まぁまぁ、3人とも、もう集まってしまったんだから我侭言わずに愚痴大会ぐらいしましょうよ。ストレス発散ぐらいにはきっとなりますよ」
「あー、それもそうかもね。愚痴って聞いてもらうと楽になるし」

「チッ、しょうがねぇなぁ」

「……まぁ、少しぐらいなら」
「(本当この三人は良い人だなー。うん、他のやつらにつめの垢を煎じて飲ませてやりたいぐらいだよ。特に雲雀さんと、骸さんに)」
「だけど、何話せば良いんだろ?」

「愚痴って言ってもなぁ。そんな事話したのがバレたら確実に俺の命はとぶぜぇ?」
「まぁ、大丈夫ですよ。だって、ここ喫茶店ですよ?ザンザスさんが来るなんてとてもじゃないけど想像したくありませんよ
「「「(確かに…!)」」」
「それにたまには愚痴を言わないとストレスが溜まって過労死してしまいそうですよ。あはは、朝から呼び出されたと思ったら夜まで風紀の仕事って給料ももらえないのにやってられませんよ。私の休みを返せ!」
「ちょ、ちょっと?!また雲雀さんから休みの日に呼び出されたの?!」
「それにさ、そんな疲れた時の帰り道に限って何故かベルやマーモンくんやルッスーリアさんが家の前にいて、会話に付き合わされてさ」
「う゛ぉい、あいつらは何やってんだぁ?!」
「で、やっと家に着いたと思ったら骸さんからの電話がかかってきて、日付が変わるまで一方的にしゃべられるし、」
「・・・・・・ごめん(って、これって俺が謝ることじゃないし、)」
なんか、もう私やってられないな…!
「お、落ち着こうよ、!」

「(この中で一番苦労してんのはじゃねぇのかぁ?!)」
「はい、って言う事でみんなの愚痴も教えて下さい」
「立ち直り早っ!」

「って言う事で、の意味が分からない」
「千種くん、そこはノリだよ、ノリ。うん、じゃあ、一番最初はツナからどうぞ!」
えぇぇ、俺一番?!そ、んな急に言われても・・・・」
「いやいやツナなら一杯あるでしょ?獄寺とか獄寺とか、獄寺のこととか
全部獄寺くんのことじゃん!ってそんなに獄寺くんの事嫌いなの?!」
「嫌いってわけじゃないけど、ほら、あいつってツナ以外の人の扱いがなんかムカつくし。私一番好きな言葉は平等だから」
「(絶対その言葉はうそだぁぁ!)」

「(う゛お゛ぉい、絶対その言葉嘘だろぉ!!)」

「(骸様だけの扱い、酷いのに)」
「それにさ、リボーンの愚痴なんて言ったら、ツナの命が危ないでしょ?リボーンがどこで聞いているかわかんないし。今もどっかの物陰から見てるんじゃないかと内心ひやひやだし」
「いや、まぁ、それはそうだけど……だけど、だからって獄寺くんの愚痴って」
「あいつならツナからの一言だったらそれが悪口だろうとありがたく受け取るよ」
「(ひ、否定できないのがつらい……!)」

「(なんか、獄寺が可哀想だぞぉ)」

「(・・・・・・・・あの時壊しておけば良かったかもしれない)」
「あ、ちょっと、千種くん?!なんか空気が黒いよ?!ごめん、今は明るい時間だからさ、そのくらい話を考えるのはやめよ、ね!どんなに自分が負けた相手がそんな気持ち悪……人より少し違ったとしてもそれは千種くんのせいじゃないんだからさ!ね、だから、笑顔だよ!笑顔!」
「(今、気持ち悪いって言った……!!)」

「分かった」
「ほら、じゃあ、早くツナ言っちゃいなよ!自分が常日頃どんな苦労しているのか言っちゃいなよ!」
「えー、別にそんな……ただ、たくさん人のいるところで10代目とか言われるのは辞めてほしいよね。なんか、ほら極道みたいな感じがしないこともないし、」

「(極道もマフィアもかわんねぇだろぉ!)」
「あとは、言いにくいんだけど、獄寺くんが俺の為に、ってやってくれることって大概、俺にとったら迷惑な事が多いんだよ、ね・・・・・」
「獄寺って本当空回りしてばっかりだもんね」
「うん」

「(なんか、ここまで言われる奴も別の意味で可哀相だぞぉ!)」

「(ボンゴレも苦労してるんだ)」
「えっと、じゃあ、次はスクアーロさんどうぞ!スクアーロさんの事だから愚痴なんていっぱいあるでしょう?」
「う゛ぉい、愚痴が一杯あるってあんまり嬉しくねぇぞぉ」

「(あんまりっていうか、全然嬉しくないと思うんだけど)」
「確かにあのおっかないメンバーじゃなぁ・・・・・(もしかしたら獄寺くんとかリボーンとかはましな方なのかも知れないな)」
「ちょっと、ツナ!おっかないとか本人の目の前で言ったらだめじゃん!」
「・・・・・お前ら、本当に俺の愚痴を聞く気はあるのかぁ?あきらかに、俺に精神的ダメージを食らわせたいだけだろぉ!!
「そ、そ、そんなわけないじゃないですか!ただ、私達は本当にスクアーロさんがいる状況がもしかしたらこの中で一番可哀相なんじゃないかって思って哀れんでるだけです!!」
「それ、励ましになってないよ」
「いや、だけど、骸さん一人を相手にするほうがヴァリアー相手にするより大変そうだし!」
「・・・・・・・」
「って、千種くんを別に哀れんでるわけじゃないよ!」
「う゛ぉい……だけど、その全員にかかわってるお前が一番可哀相なんじゃないかぁ?」
「ちょ、自分でも気づいてたんですから、そんなこと言うのやめて下さいよ!自分が一番苦労しているなんて認めたくもない……!
「あ、すまねぇ(なんかすっげぇ、罪悪感だぞぉ!)」
、落ち着いて!話なら、俺達がいつでも聞いてやるからさ!!」
「そ、そうだぞぉ!俺達がついてやるからなぁ?!」

「……少しぐらいめんどいことにも巻き込まれてあげるから」
「(あぁ、やっぱりこの三人、本当に良い人!!なんで、この世にはこんな三人のような人のほうが少ないんだよ!)」
「だから、、そんな落ち込まないで、ね?」
「あ、うん、ごめんね。少し、自分を見失ってたみたい」
「(少しじゃなくて、かなり見失ってたみたいだけど)」
「じゃあ、さっきの続きっていうことでスクアーロさん、何か愚痴どうぞ」
「(結局、俺は何かいわねぇと帰れねぇのかぁ?)・・・・まぁ、ザンザスの奴はしょうがないとしても、最近はベルの奴がムカついてしょうがねぇぞぉ。あいつ、俺より年下の癖に調子に乗りすぎだろぉ」
「あぁ、ベルは確かにムカつきますよね!あいつ、今度会ったら絶対息の根とめるって会うたびに思いますし」
「(えぇぇ、言ってる事物騒なんだけどー!それも、あんな奴に対してよくそんなこと言えるよな・・・・・)」
「まず王子だから何しても許されると思ってる姿勢がムカつくんですよね。ここは日本なんだよ!王子に権力なんてないよ!」
「(・・・ツッコむところが違うと思う)」
「だろぉ?なんか、考えれば考えるほど、俺あそこでやっていける自信がなくなってきたぞぉ」
「(天下のヴァリアーも大変なんだ、な。俺、本当にボンゴレ10代目として……って、いやいやいや、俺マフィアのボスなんかにならないから!俺、関係ないから!)」
「(ツナが、一人で勝手に慌ててるんだけど、どうしたんだろ)」
「う゛お゛ぉい、ガキ。お前も、10代目になるんなら覚悟して
「俺ならないですから!」
「(ボンゴレも良い加減あきらめれば良いのに)」
「・・・・まぁまぁ、ツナも落ち着いて。じゃあ、最後は千種くんの愚痴をどうぞー!」
「・・・・・・・・」
「千種くん、そんな、えぇー俺ー?みたいな顔で見るのはやめようよ。骸さんと同居している千種くんの愚痴がたまりにたまっているのはもう調査ずみなんだよ?」
「う゛ぉい、なんの調査だぁ?!」

「いつの間にそんな調査したわけ?!」
「やだなー、二人とも。ちょっとした冗談に決まってるじゃないですかー!骸さんが私の知ってる限りの変人および、面倒ごとを引き起こす人物だから言ったまでですよー」
「(笑顔でいうことじゃねぇ……!)」
「(が言うと、間違ってないように聞こえるんだけど!)」
「・・・・骸様(酷い言われようですよ)」
「ほら!だから、千種くんも遠慮する必要なんて微塵もないから言っちゃいなよ!あんまり溜め込むとストレスで胃潰瘍になっちゃうよ?胃薬常備になっちゃんだよ?」
「(やけに例がリアルだー!)」

「まぁ、最近の骸様は……その…………生き生きしてるみたいだよ
「う゛お゛ぉい、なんだその間の多さはぁ!明らかに言いたいこと言ったっていうよりは、無理やり言ったような口ぶりじゃねぇか!!」
「千種くん、遠慮しなくてよいのに。たかが骸さんごときにさ
「(今、小声でさらっと何か言った!)」

「(骸様を、たかが、なんて言えるのぐらいだと思う)」
「とりあえず、あれだよね、そろそろ骸さんを訴えたら、私本気で勝てると思うんだけど」
えぇぇ、訴訟起こす気なのー?!

「そ、それはやめといた方が良いんじゃねぇかぁ?!」

「・・・・・・・」
「やだなー、冗談だよ。冗談。千種くんと犬くんに迷惑もかかりそうだし、本気でしようなんて思ってませんよ」
「そんな理由でやめるの?!なんか、俺本気で骸がかわいそうになってきた、かも・・・・」

「少しだけ、同情を覚えるな」

「(マフィアに同情されるなんて、骸様・・・・)」
「って、もうそろそろ晩御飯の買い物行かないと!えっと、じゃあ、私はそろそろ行きますね!!皆、がんばって生き残ってくださいね!」
「生き残れってどういうこと?!」

「縁起でもねぇぞぉ?!」

「意味が分からない」
「いや、中には人間じゃない人とかたくさんいるんで、この会話聞かれてたら、危ないんじゃないかなぁって・・・・でも、よく考えれば危ないのってスクアーロさんだけですね」
「ど、ど、どういう意味だぁ?!」
「(かなりどもってるー!)」
「だって、ツナは獄寺の愚痴だったし、千種くんは結果的に骸さんの愚痴言ってないし」
「(骸様の愚痴なんて早々口に出せるわけないよ)」
「だけど、スクアーロさんはしっかり言ってますからね!」
「(う゛ぉい、面倒くさいことになりそうだぞぉ!)」
「まぁ、がんばってくださいね!」
「・・・・・(俺、職場変えようかな)」
「あの、頑張ってください、ね?」
「俺も、晩飯の準備しないと・・・・・めんどい」
「はい、じゃあ、愚痴大会はここまでって言うことで!!スクアーロさん、検討を祈ってますよ!」





「う゛お゛ぉい、こんな終わりってありなのかぁ?!俺めちゃくちゃ可哀相じゃねぇかぁ!!












(2008・03・28)